年齢別おすすめ絵本

親になった以上、子どもにはいい絵本をたくさん読んであげたいものです。

でも、絵本はたくさんありすぎてどれを読んだら子どもは喜んでくれるのか、

子どもの成長にプラスになるのか、悩みますよね。

ぼくも、上の子が生まれたとき、ほんとに困りました。

そこで、絵本作家であり、先輩パパでもあるぼくが、自信を持っておすすめする

「迷ったら、まずこの1冊から!」年齢別にご紹介します。

名作はやっぱり名作なんだと改めて実感させられます。

 

作 かしわらあきお
発行 学研

<0歳のおすすめ絵本、この1冊!>

「しましまぐるぐる」

0歳の赤ちゃんの絵本選びのポイントは、ずばり「色」と「形」です。

この絵本は赤、黒、白などのシンプルな色やまるやうずまき、しましまなど

赤ちゃんが興味を示す要素が満載。シリーズ200万部の赤ちゃん絵本の大定番

です。赤ちゃんに読む最初の1冊はこの絵本で間違いなしです。

 

作 かがくいひろし
発行 ブロンズ新社

<1歳のおすすめ絵本、この1冊!>

「だるまさんが」 

「泣く子も笑う」赤ちゃん絵本のベストセラー。

だるまさんがどてっところんだり、びよーんと伸びたり・・・

たったそれだけの絵本ですが、赤ちゃんは本当によく笑います。

だるまさんの「赤」と「まる」も効いてますね。

作 五味太郎
発行 福音館書店

<2歳のおすすめ絵本、この1冊!>

「きんぎょがにげた」 

2歳児と言えば、まさに好奇心のかたまり、少しもじっとしていません。

「いやいや」も始まり、もっとも子どもらしい年齢です。

そんな2歳児にぴったりなのは、この絵本をおいてほかにないでしょう。

色の美しさ、形のおもしろさ、逃げた金魚を探す遊びの楽しさ、そして何より

少しもじっとしていない金魚は、わんぱくな2歳児そのものなのです。

作 中川李枝子・大村百合子発行 福音館書店

<3歳のおすすめ絵本、この1冊!>

「ぐりとぐら」

3歳と言えば、人間関係が広がり、感情も豊かになる年齢。

お待たせしました。いよいよ物語絵本との出会いです。

物語は子どもたちにとって「世界」そのもの、そんな大切な物語絵本、最初の

1冊はやはりこれしかありません。

未知との出会い、食べることの楽しさ、そして友だち・・・

「ぐりとぐら」は、まさに3歳児の「世界」そのものなのです。

作 モーリス・センダック
発行 冨山房

<4歳のおすすめ絵本、この1冊!>

「かいじゅうたちのいるところ」 

4歳という年齢は「なぜ?」「どうして?」と世界を探求し始める年代です。

好奇心が大きく成長する年齢と言ってもいいでしょう。

そんな4歳には「冒険」や「不思議」があふれた絵本がおすすめです。

自分の部屋ににょきにょきと木が生え、かいじゅうたちの住む世界へと冒険が

始まる。子どもたちにとって、これ以上ワクワクする世界はあるでしょうか?

作 筒井頼子・林明子
発行 福音館書店
 

<5歳のおすすめ絵本、この1冊!>

「あさえとちいさないもうと」 

5歳児はますます好奇心が広がり、社会に対する理解も深まります。そして、

多くの場合、もっとも身近で人間関係として弟や妹を持つ立場にもなります。

この絵本を読むと、あさえの張り裂けんばかりの不安が痛いほどわかります。

社会を生きることの大変さと素晴らしさをこの絵本から学ぶでしょう。

作 クリス・ヴァン・オールズバーグ
発行 河出書房新社

<6歳のおすすめ絵本、この1冊!>

 急行「北極号」

やがて大人へと旅立っていく6歳。彼らに贈る絵本と言えば、これでしょう。

コルデコット賞受賞の素晴らしい絵とファンタジーもさることながら、

「信じる力さえあれば奇跡は起こる」という普遍的なメッセージは、すべての

子どもたちの心に、ずっと刻んでおいてほしいものです。